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不穏な噂がある。

来年、日本からキセル文化が消えてしまうという。


キセルによる刻み煙草を喫煙する文化は日本のオリジナルである。

一般に誤解されているのが、半島方面から伝来した、という話。

オレもそう思っていたが、逆だった。



実際には1550年、ポルトガルから煙草が伝来、1585年オランダから金属パイプが伝来。

キセルという言葉が初めて文章として登場したのが1603年『琉球往来』にて。



その後17世紀中に朝鮮へ伝えられた。

(以上、パイプ大全より)



元禄時代には、職人による技が極められ、旦那衆は各地の煙草を持ち寄り『利き煙草』を遊んだ。

こうして約400年続いた文化が、現在も存在している文化が消えてしまう、という不穏な噂があるのだ。



JTが世界唯一の刻みたばこである『小粋』の生産を来年あたり中止するのでは、という噂が流れているのである。

しかも信憑性の高いソースだったりするので、オレはおおいに不安にかられるのである。



小粋は国産の在来種を使用した、世界最細の0.1mm以下に刻んだ煙草だ。

その香りは、日の当たる畳の部屋で昼寝をしている時のような、なんとも懐かしい香りがする。



なぜ、なくなってしまうのか。

現在、在来種を栽培している農家が高齢化している。

そして後継者がいない。

もともとビジネスとしても心細いものだった。

それに加えてキセル利用者の減少。

煙管職人の後継者不足。



これが、キセル文化が消えてしまうかもしれない、という根拠だ。



ならば吸おう。

おおいにキセルを吸おう。

小粋を買おう。

おおいに小粋を買おう。

そして、農業を目指す都会の若者よ、煙草を育てろ。



最後に、以前書いたキセルに関するコラムを紹介しておこう。



日本の喫煙具はこれからどうなるか



刻み煙草の実演を見た。



キセルを小粋に楽しむ



煙管文化を消すな

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この日煙になったタバコ

Cigarettes

  中南海:22本

Pipe

  Amphora full aroma:1ボール

煙管

  小粋:2服