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パイプ煙草の詰め方、吸い方は奥が深い。


オレは普段パイプを吸うときはとてもざっくりとした詰め方を実践している。



まず、軽く摘んだ煙草をボールに落とし、パイプ側面をたたいて落ち着かせる、次に残りの葉を掴んでぎゅうっと押し込む。

親指で押しながらならし、マッチでまんべんなく火を点ける。

これだけだ。



しかし、ロングスモーキングの競技会などでは全く違った詰め方をする。

詰め方の目標イメージは図-1のように、上が高密度で下が低密度になるようにする。

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また、同じ階層での密度を均一に保つようにする。

これは、下部にある程度余裕があると、ジュースも出にくいし、後半になれば自然と詰まってきてちょうど良い密度になるからだ。





煙草3gを紙に広げ、軽くほぐす。

この際、ある程度張りのある状態の煙草を一部取り分けておく。これをAとする。

次に残りを徹底的に揉み込み、大きな葉や葉脈はちぎる。葉はフニャっと柔らかくなる。

この状態になった葉をBとする。

Bの中からより細かい、手で摘める限度の小さい葉をCとする。

更に粉状になってしまった葉をDとする。



これを図-2のように詰めてゆく。

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先ず、 葉Aをボール内に落とし、ボールをたたき、張りのある煙草でクッションを作る。

次に柔らかい葉Bをあらかじめ指で軽くだんごのように丸めてボールに押し込む。

だんごといっても、指を離したらほぐれる程度の固さだ。

ここで、指やタンパーを使用しながら均一にならしておく。

次に細かい葉Cをかき集めて軽くBの上に乗せ、これも平行にならす。

最後に、粉になった葉を紙を折って、着火予定地点にまく。図-3

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粉は着火の際に確実に火を点けるために必要なアイテムだから、捨てない。

たき火における小枝の役割をはたしてくれる。



せっかくなので、ロングスモーキングの基本テクニックも紹介しよう。



着火は自分から遠い位置から始める。図-4

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これは空気の出入りがある手前が燃え易いから、その逆から火を回そうというテクニック。

火種の大きさは米粒大といわれるが、オレは自信がないので、米粒2〜3個くらいかな。



次にタンパーによるテクニック。

競技用タンパーの径は市販のものより大きいので使いづらい。図-5

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火種を移動する際は、移動したい方向にタンパーを押し付けながら、やや強めに吸い、吹きする。図-6

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これが出来るようになると、極端な片燃えや、煙突燃えが防げる。



吸い方だが、どちらかというと吹き方といったほうがいいだろう。

たいていの人は7〜9割を吹き、3〜1割を吸い、というように吸う。

とにかく細く長く吹く。写真のような細い煙が立ち上っている状態が理想か。

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終盤においては、煙草を煙道側に寄せながら吸う。図-7

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たとえば、手前に火がある場合、火種と煙道が通じてしまい、火がすとんと落ちてしまうことがある。

なので、終盤は煙草を手前に寄せながら吸う。これで最後までは吸える。





競技の吸い方は決して美味しい吸い方ではないが、そのテクニックの一部は煙草を美味く吸うための手助けにはなると思う。

一度試してみて欲しい。



以上のテクニックはあくまで、ロングスモーキング歴の浅いオレのもので、もっと凄いテクニックを隠し持っている猛者もたくさんいる。

この先、もっと面白いテクニックを学んだらまた紹介しよう。



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