1



タバコを深く追求するとなにかと気になる摂氏20度。


先日、はたと気づいたことがある。

平均気温が摂氏20度を下回ると俄然パイプが美味く感じるようになる。

今までは大まかに寒くなるとパイプが美味いよね、と思っていた。



今年の夏の終わり頃、パイプの先輩から譲ってもらったヴィンテージの貴重なパイプ煙草「プリンスオブウェールズ」。

秋になっても暑かったので、吸わずにいた頃「いかがでしたか?」と問われ、反射的に「まだ吸ってません、平均気温が20度切ったら試すつもりです」と返していた。



無意識のうちに「パイプ美味しいライン」を20度と決めていた。



それから妙に意識するようになって、週間予報などを見て「来週はほとんど20度を超えないな、こりゃパイプが美味いぞ」などとほくそ笑んだりしていた。



夏の間は暑苦しいので、あまり吸わなくなる。煙草も軽めの着香系などを多く吸ったりする。

そして寒くなると、パイプの熱もほんわか温かく、ラタキアもヴァージニアも甘く美味しくいただけるようになる。



もし、これからパイプを始める人がいたら、今からがベストタイミングだ。



一方シガーにも20度がついてまわる。

湿度70%、摂氏20度(厳密には21.111、、、)がシガーの保存(熟成)には適しているといわれている。

極端に乾燥するヨーロッパに住む人たちが美味しくシガーを吸うために、アルフレッド・ダンヒルやジノ・ダヴィドフたちが試行錯誤の結果、編み出した知恵だ。



日本では梅雨を迎える頃、気温が20度くらいになる。

そうすると世の中ヒュミドールだ。その辺にほったらかしのシガーも美味くなる。管理の悪いしガーバーでもOK。

どこに行っても美味いシガーが吸えるようになる。



夏への扉と冬への扉、シガーとパイプの扉。

その扉が摂氏20度の扉なんだ。



こんなこと意識するのはオレくらいかもしれないが、パイプをくわえながら、こんなどうでもよいことを思考するのもスモーカーの楽しみの一つといえるだろう。



パイプ吸ってますか。→煙草blogランキング



本日煙になったタバコ

Cigarettes

  中南海:17本

  SevenStars:3本

Pipe

  W.O LARSEN EDITION 2009:1ボール

  W.O LARSEN EDITION 2008:1ボール

  Dunhill My Mixture Prince of Wales:1ボール