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シガーには機嫌の良い時と悪い時があるのをご存知だろうか。


ヒュミドールを持っている人なら経験があるかもしれないが、ふたを開けたときの香りが日によって違う。

それは異なったシガーを一緒に入れてあるヒュミドールでも、一種類だけ入れてあるものでも、ボックスでも同じで、良い香りがする時は全部よい香りがする。

そしてそのタイミングで吸えば、どれも美味く吸える。

たとえキンテロでさえ美味いんだから不思議だ。



逆にちょっと臭いな、と思える時もある。

こういう時は吸わないに越したことはない。



だからオレはいつもヒュミドールをチェックするときは「シガーのご機嫌うかがい」と呼んでいる。

もっとかっこつけるなら「シガーの声を聞く」とでもいおうか。

ご機嫌麗しく、香しい香りを振りまきながら「一本いかが?」と言われれば、抜き取って火を点ける。

ちょっと機嫌の悪そうな臭いで「吸うんじゃねーよ」と言われれば、「またな」とふたを静かに閉じる。



どうしてこういうことが起きるのだろうか。

シガーのご機嫌をグラフにするとこんな感じだ。



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グラフにして気づくことがある。

春や秋にシガーの機嫌は良くなるようだ。

つまり気温と湿度がシガーに最適になる時期が日本においては春と秋なのだろう。



それは巷でいわれるシガーの最適保管温度及び湿度に楽に近づけられるからだろう。



しかし、温度と湿度が完璧であってもシガーは時にへそを曲げているときがある。

思うに、常にシガーの内部ではゆっくりと経年による成分変化が起き続けているのだろう。

人の手で100%の状態をキープすることは無理なんだろうなあ。



よくシガーバーなどでバーテンが客に「シガーは生きています」なんて言うのを聞くとつい笑ってしまうが、あながち嘘でもない。

あたかも生きているがごとく、状態を変化させているのだから。



だから買ったシガーをすぐに吸いきってしまい、また買い足すよりも、複数のボックスから少しずつ吸っていくようなつきあい方をすれば、より深くシガー達を理解できるのではないかな。



ちょうど今はどこでも機嫌の良いシガーの声が聞こえるはずだ。

おおいに火を点けようじゃないか。



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