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近頃読んでいてタバコが吸いたくなる本がなかった。


このところ出版されるタバコに関する本はたいてい、タバコの是非を論ずる本ばかりで、これらの本は愛煙家が読んでも、嫌煙家が読んでも、ストレスだけが貯まる本で、まことにつまらない。



そんななか、今年嬉しい本が出版された。



「けむりの居場所」

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野坂 昭如 (編集)  幻戯書房  ASIN: 4901998188  ¥ 1,680

がそうだ。



この本はJTがスポンサードして週間文春に昭和40年(オレが生まれた年だ)から連載された「喫煙室 くつろぎの時間」の中から選び抜かれたエッセイを野坂氏がまとめたものだ。

野坂氏自身のエッセイも掲載されているが、彼は2003年以降、病気のためタバコを止めている。

好きなタバコを止めざるをえなかった氏の情念が感じられる編集だ。



この本を買って、電車の中で読み始めたのだが、どうしてもタバコが吸いたくなってしまう。

この本はタバコの吸えないところで読む本ではない。

家に帰って、パイプに煙草を詰め、コーヒーをいれ読み始める。



珠玉のタバコエッセイを読みながら紫煙を燻らせる。

なんかいつもより美味しい。

子供の頃「チョコレート工場の秘密」を読みながら食べた板チョコがとても美味しかったことを思い出す。

エッセイもやんわりと深く入ってくる。



野坂氏自身も冒頭

「珠玉のエッセイを拝読するうち、極上の煙草を少しずつ吸っている気分になった。」

と述べていることからも、オレが本書から受けた印象は多くのスモーカーの共感を得るだろう。



著者の中には既に亡くなっている方や、タバコを止めた方も大勢いるが、これを書いている時点ではタバコをくわえながらペンをはしらせていたに違いない。



タバコを知らない人にはとうてい理解できない世界が広がっている。

スモーカーの教科書として認定したい。



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本日煙になったタバコ

Cigarettes

  中南海:2本

  SevenStars:4本

  AmericanSpirits Yellow:7本

  AmericanSpirits Blue:3本

  AmericanSpirits Black:2本

Pipe

  G.L.PEASE Odyssey:2ボール

  Savinelli Armonia:1ボール