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シガーに火を点け、それを灰にする間に起こる小さな出来事について考えてみた。


言うまでもなくシガーは自然と人が生み出す芸術品だ。

せっかく手に入れたタバコの芸術品だ、最後まで美味しく綺麗にいただきたい。



しかし吸っている間に起こる、いくつかの小さなハプニングや失敗がそんな想いを台無しにしてくれることがある。

今回はハウトゥーというより、むしろ失敗談といえる。



一番最初に遭遇する悲劇はカットの失敗だ。

シガーバーなどで自分の道具を自慢しながら酔った手元でカットするときなどに多い悲劇だ。

なるべくならプロにカットしてもらうのがいいだろう。

失敗したと思ったら、躊躇せずにリカットしよう。

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次に着火だ。きっちりとフットをまんべんなくあぶり、しっかり炭化させてから火を点けよう。

ラッパーを含め燃やし過ぎたり、ほんの一部だけに火を点けたりしたらせっかくのシガーがだいなしになる。

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そして多くの人が一番遭遇する小さなアクシデントが片燃えだ。

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片燃えの理由にはいくつかの説がある。

・シガー内部の湿度の偏り

・製品の精度の低さ(巻きの甘さ)

・太い葉脈が除去されきっていない(工程の甘さ)

・偽物説

理由はどうあれ、片燃えしだすと味のバランスが崩れる可能性があるし、気になって楽しめない。



残っている部分を燃やしてしまえば話は早いのだが、あえてライターを使わずに片燃えを解消する方法をとる。

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それは、燃え残っている方を下に向けて吸うこと。その際は吸い方を変化させ、ときに吹き戻しながら残っている部分に火を回す。たいていの場合はこれで解消できるはずだ。



さて、最後に吸い方。

理想をいえばフラットに平らなまま最後まで燃えてほしい。

しかし強めに、あるいはやたらとスパスパ吸ったり、その逆だったりすると綺麗に燃えず、味も変わってしまう。



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いくらシガーが美味しいからってスパスパ急いで吸うと、1のように火種がとんがってくる。シガレットでよく見られる火種の状態だ。

こうなると味にえぐ味が加わったり、煙が熱くなったりしてうまくない。一度えぐ味が出ると最後までそれが続いてしまうので要注意だ。



次にあまりにもゆっくりと吸いすぎると2のように真ん中がへこんでくる。

こうなると火が消えやすく、何度も着火し直すはめになるし、ラッパーが燃え残っているので、味のバランスも崩れてくる。



シガーの太さや、巻きの詰まり具合に応じて、吸うタイミングを調整したり、ときに吹き戻したりしながら火種をコントロールする。



このようなコントロールを無意識にできるようになれば、何時でも何処でもシガーのポテンシャルを引き出せるはずだ。

成功を祈る。



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