001



詳しく言うと、

小粋という刻み煙草を煙管(キセル)で小粋に楽しむ。


煙管(キセル)が何を指すか、日本人ならたいてい知っているだろう。

煙草を吸うための道具だ。

そして刻み(煙草)は煙管で吸う煙草だ。

そして、刻みのブランドは今日本に一種類しかない。

それが「小粋」だ。

002



最近まで「山吹」というフィリピン産の刻みがあったが、現在はこの「小粋」のみとなってしまった。

「小粋」は在来種を使用した高級煙草だ。



そもそもタバコは16世紀にポルトガルから日本に伝わった。

煙管はパイプの流れを汲む喫煙具だが、なぜ葉巻ではなくパイプが伝わったのか。



もともとタバコの故郷アメリカには2通りのタバコの文化があり、北アメリカのインディオはパイプを使い、南(カリブを中心とした)アメリカのインディオは葉巻にしてタバコを吸っていた。

アメリカ南部はスペインが、北部はイギリスを中心とした北ヨーロッパが征服し、各々がタバコ文化を持ち帰り、世界に広めた。北ヨーロッパ経由でタバコが伝わった地域にはパイプ喫煙の文化が広まり、スペイン経由では葉巻がひろがった。

といわれている。

現在の煙管の形態は中国や韓国の造形からの影響で、ヨーロッパのパイプがダイレクトに煙管になったわけではないと思う。



オレが思うに煙管の最大の特徴は雁首から火皿のサイズがおそらく世界最小、ということだと思う。

また、小さな火皿に詰める煙草は細かくなくてはならない。日本の刻み煙草の幅は髪の毛くらいの細さで、これもおそらく世界最細だろう。

003



では、在来種の味はどうか。

「小粋」の味は他の煙草と全然違うものだ。

日向のようなほっこりとした畳にも似た香りと、旨味、甘み、辛味がバランス良くまとまっている。

乾燥させれば辛味が立ち、加湿すると甘み、旨味が際立つ。そして強い。

一言でいえば美味い。



このところ、和服がブームだが、和服で煙草をやるなら断然煙管だろう。

洒落た煙草入れを帯に差して一服。是非試して欲しい。



本日煙になったタバコ

Pipe

 Pipe66:1ボール

 G.L. PEASE Cumberland:1ボール

 McClelland 5100 Red Cake :1ボール

Cigar

 Montecristo No.4

煙管

 小粋:5服