top

「喫煙界3大誤解を生んでいる言葉」について知っていることを書いてみる。
野生動物は起きている時間のほとんどを捕食のために使う。
比較的知能が高い動物は、十分に食料が得られる環境に置かれると「遊び」を開発するそうだ。
人間以外でも都会のカラスなどは遊びをするらしい。
ロングアッシュやロンスモは満ち足りた状態から生まれた「遊び」である。これが前提。

まずはロングアッシュ。
最も盛んなのはアメリカ。ローカルな競技会があちこちで開催されている。
ルールは葉巻の灰を落とさずにいかに長く保てるかを競うゲーム。
そして、灰が落ちていない時に計測を要求する。計測された時点で終了。計測前に落ちたら失格
つまり優勝を狙えばそれだけ失格のリスクが高まる。これがゲームとしての面白さと難しさだ。
コツとしては垂直に葉巻を立て、片燃えを防ぎ、灰が曲がってきたら計測。灰から決して目を離さないこと。
おそらく日本で最初にやったのはオレたちかと思う。アメリカ人がアホな遊びやってて楽しそうだからやってみようか。という流れだったと思う。
やってみてわかったのだが、面白いが苦しい。そして葉巻が不味い。ニコチン酔いする。
良い葉巻や強い葉巻は使わない方がいいだろう。安くて軽くて、巻きのゆるい細長タイプの葉巻がいいだろう。

ロングスモーキング。
これは19世紀ヨーロッパ発祥の遊び。各国の大会以外にワールドカップや世界大会もあるわりとメジャーな遊びだ。
パイプに3グラムの葉を詰め、マッチ2本を使い着火、火を消さずに何分吸っていられるかを競うゲーム。
ルールはCIPC(国際パイプクラブ委員会:本部EU)によって決められている。
コツを披露できるほどオレの成績は良くないので、ここでは省かせてもらおう。
そして、これもタバコが不味い。特に終盤は辛い。
パイプはその道具の特性から、タバコの燃焼時に出る水蒸気が揮発せずにパイプ内部を通る。残ったタバコが濡れてくる。例外もあるが、最後の2割はたいてい不味くなるもの。それを時に過燃焼させながら吸いきるのだから美味しいはずがない。


時々みかけるのだが、これらの遊びを『「タバコを美味しく吸うための技術」と勘違いしている人たちがやるもの』と勘違いしている人たちがいること。誰もそんなこと思ってないよ。
あのゲームはつまらないから自分はやらない、という意見はもっともだ。オレの友人にもいる。しかし、あの行為は間違っている、というのは単なる知識不足なだけ。
もちろん「神聖なるタバコでそんな遊びをするとはけしからん!」と教条的に考える人がいてもいい。
あらゆる文化の基になっているのは、余った時間に生まれた「遊び」だった。面白くて支持され続けた「遊び」が「文化」へと昇華する。その課程において非難を浴びたり、誤解されるのはしょうがないことでもある。


クールスモーキング。
誰が言い始めたのかは知らない。しかし、冷えた煙という解釈が一般的なようだ。オレも昔はそう解釈していた。
実際に海外のパイプメーカーが複雑な機構で煙を冷やそうとしたりした試みは過去においては複数あった。しかし、最近はどこもそういったパイプを作らなくなっている。味には関係しない、むしろ味を下げていることに気づいたからだと思われる。
オレの現在の解釈としては、「それぞれのタバコの味わいが最大になる燃焼の仕方をキープすること。」
特にパイプにおいては結構難しい。だからパイプ用の言葉なのかなあ、とも思う。
そして、上記2種のゲームはクールスモーキングとは逆の吸い方だ。美味しいわけがない。

いずれにせよ、遊びに真剣になる人も、軽い気持ちで遊ぶ人も様々。
それぞれが楽しい時間を過ごすためにやっている。
だって人生は楽しいほうが良いに決まっているから。


人気ブログランキングへ
たばこ人気ブログランキングへ

にほんブログ村 その他趣味ブログ 愛煙・タバコへ
愛煙・タバコランキングへ

「東京パイプショー」公式ブログ

「大煙会」公式ブログ



本日煙になったタバコ
Cigarettes
   中南海:12本
   Peace:5本
Pipe
  McClelland Balkan Blue:1ボール