また面白い本を読んでしまった。
アルフレッド・ダンヒルの娘、メアリー・ダンヒルによるダンヒル・ファミリーのお話。
もちろん、タバコの話だけではなく、現代のファッションを中心としたグローバル・ブランドになるまでのお話だ。
パイプに関する記述は皆もよく知る二人がアドバイザーを務めている。訳者あとがきに記載されているので確認してほしい。
アルフレッドの人となりを感じることができる、肉親だからこそ書けた本。
アルフレッドは若いころ、様々なビジネスに手を出す。それはまるで山師のようだ。そしてパイプとタバコに出会う。
そこから栄光のダンヒルがスタートする。
2度の大戦を経験し、一度は店が吹き飛ばされながらも、机ひとつで青空タバコ屋から復活するくだりや、あのマイミクスチャが産まれた瞬間のお話。そして、グローバル・ブランドへと成長するきっかけとなったアジア・マーケット、特に日本が大きく影響していたこと。
予想以上にワクワクしながら読めた。
当然、読むときはダンヒルのパイプにマイミクスチャを詰めて、ダンヒルのライターで火をつける。
読書の楽しみが重層的に増す。ただ、ダンヒルのスコッチが手元になかったことが悔やまれた。
この本の他に、以前紹介した
これもお勧めだ。一流の文筆家によるパイプ・コラム集。
いつでも、どこからでも、何度読んでも楽しい。
それから、これも以前に紹介した
これはパイプよりも葉巻に関する記述が多い。文学者や政治家など、歴史上の偉人たちが書いたタバコに関するアンソロジー。
オレのブログを含め、ノウハウやタバコに関する知識を提供してくれるサイトは多い。しかし、それは所詮資料だ。しかし、この本はタバコに対して文学的アプローチを試みている。
この本も煙の味わいを重層的に深めてくれる一冊といえる。
そして、アマゾンに嫌煙家がレビューを書いていて、その的外れさが笑える。
GWに時間があれば、ぜひタバコと合わせて読んでみてほしい。
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