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TSC例会より。すごいものからキワモノまで色々テイスティングしてみた。
先ずは話題の「マスターピース」。おそらくシガレット史上最高過剰包装。小さなサイズの葉巻ボックスよりも巨大な箱に20本のチューブ入りシガレットが間隔を開けながら高低差をつけて配置されている。チューブへの挿入作業は手作業だ。そしてこのチューブには中蓋までついていて、品質を保持してくれる。まさに変態的パッケージだ。
そもそもは販売を目的に開発したが、予定価格1万円という値段にゴーが出なかった。という裏話も漏れ聞く。

これが外箱。クラシックで使用したパターンが浮き出ている。ピースマークはゴールドで盛り上がっている。
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中箱はピース紺。
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そしてふたを開けると、甘酸っぱい香りと共にキラキラ光るチューブが現れる。警告文がまるで模様のように見える。
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中に一枚挨拶文が入っていたのだが、この文章がひどすぎた。「超希少なバージニア…」、「超熟成…」、などとにかく表現が軽すぎる。
おそらくタバコのことを知らない、あるいは吸わないコピーライターが開発者の発言をそのまま使ってしまったのだろう。クビにすべきである。

チューブはとても立派なので、再利用したい。ゴールデンバットでも入れてやろうか。
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さて、吸ってみよう。ティンノートで感じた果実っぽい香りがそのまま立ってくる。甘い上品な香り。今までのピースの方向性とは違う香りだ。
中盤ややスパイスが乗るような変化を見せながら、ラストはまた果実が濃く戻ってくる印象。
ピースは基本ヴァージニアと着香の妙を楽しむタバコだから仕方がないが、言うほどすごい葉を使っているならそれをストレートで味わってみたい。というのがオレの感想。


さて、次に試したのが「-九雲- by【巻正】ロースター 弐式」
これは刻んであるタバコであれば何でも吸える道具。壱式は電気でローストする電子タバコタイプだが、この弐式は火でローストする。
このギアも電子タバコの外観を持ちつつも火でタバコを吸う道具であることから、かなりの変態性を感じる。
3つのパーツに分解でき、下部がライターとなっている。

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先端部分にフランドリア・ブラックを詰めて着火してみる。
最初の感想は「怖い」だ。口に炎を向けることが怖くないわけがない。恐怖を我慢しながら一服吸ってみる。確かに直接タバコを燃やすわけだから紙という余分なものが無い分ストレートな味わいを感じる。しかしそれはパイプでもいいのでは?とも思った。火に近い部分はどんどん灰になっていくので、だんだん燃え方が弱くなる。着火時間を増やす。当然熱く感じるようになる。やはり怖い。
ついでに小粋も試してみたが、これもキセルで吸う方が美味いだろう。
面白い道具だが、オレはいらないな。


さて、次に試したのが、シートタバコを巻紙の代わりに使おう、という商品。
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タバコでタバコを巻こう、というこれも変態的な商品。
その発想はとても純粋だと思うが、このシートには強い着香が施されている。だから何を巻いてもその香りに支配されてしまう。
海外では別の植物を巻くのに使っているそうだ。


最後に今度発売される紅茶味のシガレット。
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紅茶を巻いて吸ったことがある人にはわかるが、まさに紅茶味。喫茶店でも嫌われない香りなのかもしれない。


今回試したタバコやギアはかなり変態的なものが多かった。タバコに対する情熱を強く感じるが、どこか空回りしている。
しかしその空回りこそ、新しい文化を産み、時代を変えていく原動力になるのではないか、と感じた。

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