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TSC例会にて3種の桃山をバージョン違いでテイスティングした。
用意した桃山は以下の通り。
左から
旧「桃山」1未開封缶
現行「桃山」2
未発売「桃山」3(パッケージ未定)
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旧「桃山」は昭和20代後半から30年代に発売されていたもの。およそ60年は経っていると思われる。
缶は旧ピース缶と同じもの。金属の爪で封を切るタイプ。密閉度は完璧。少し膨らんでいたので真空ではなく、空気が入った状態で密閉、発酵が進んでいると思われる。
未発売「桃山」は前回のパイプスモーキング選手権で配布された予告品。旧桃山に近い味わいを追求したもの。おそらく今年の全国大会前後に正式発売が予想されている。名称は不明。

まずそれぞれを開封する。ティンノートを比べる。
旧「桃山」はむせかえるようなラム香。アルコールさえ感じる。発酵が進んでいることからくる果実の酸。かなり濃厚だ。
「桃山」3は現行に比べて香りがしっかりつけられている。発酵による香りは無い。
現行「桃山」2は着香控えめ。
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葉の色やカットについて、2と3は同じカットだけどやや2の葉が明るめに感じる。1は古いので濃い色。
最も違うのは1の葉の厚み。2と3は薄っぺらい葉なのだが、1は肉厚でその質の差が歴然としている。一部ブロークン・フレークっぽい箇所あり。

3本のパイプに詰めて順にテイスティングしてゆく。
旧「桃山」1。甘く濃厚。煙草感も強い。杏系の酸味も感じるがメインはラム。美味い。シェリーを持参したが負けそう。これはラムと合わせなくてはならない。他のメンバーにも好評だ。
現行「桃山」2。まったく違う煙草。最も着香が少なく、マックバレンのオリジナルブレンドと言っても差し支えない。この葉組でこの着香ならよほど原料葉の質が高くなければ美味しくはならない。
未発売「桃山」3。マックバレン以前の桃山に戻すべく作り直したというだけあって、1の着香に近づけようという意図を感じる。しかし香りが人工的で薄い。後半になると香りが飛んでしまう。これはいたしかたないのか。ただし現行よりは個性があり美味い。

全会一致で旧「桃山」1が支持されたが当然の結果といえよう。
原料葉のグレードが違う。着香が原始的で香料っぽくない。熟成が進んでいる。
次に支持されたのは未発売「桃山」3。目指した方向はずれていない。現在の材料と技術で精一杯近づけようという意図を感じた。個性もある。
現行「桃山」2は他に比べてつまらない煙草という印象。おそらくマックバレンに製造を移管する際にあまり再現性にこだわらなかったのだろう。マックバレンのオリジナル・ブレンドになってしまっている。そのことが今回はっきりと認識できた。

ちなみに今日テイスティングした3種の桃山はまだ残っているので、大煙会のパイプ煙草試喫コーナーにて供出する予定だ。すぐに無くなってしまうだろうから早めのテイスティングをお勧めする。ただしお一人様ハーフボール以内でお願いしたい。

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チラシ表面
チラシ裏面

本日煙になったタバコ
Cigarettes
  CABIN:3本
  MEVIUS:3本
R.Y.O
  APACHE GOLD:1本
Cigar
  Flor de Filipinas Coronas Sumatra
Pipe
  桃山1:1ボール
  桃山2:1ボール
  桃山3:1ボール
  Stanwell Classic:1ボール